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Image行政法
行政法読本

我らが芝池教授(残念なことに今年度で定年退職されるようです…)の新刊が本日発売。

この『行政法読本』(以下『読本』)の情報は有斐閣のHP等で早々に入手していたが、あまり購買意欲は起きませんでした。というのは「…読本」というタイトルからなんとなく基本書というよりは軽い読み物のようなイメージを持ってしまったから。

ところが、店頭で実物を見た瞬間に認識を改めました。そう、装丁からも明らかなようにこれは山口厚『刑法』
刑法刑法
(2005/10)
山口 厚

商品詳細を見る

と同じシリーズなのです(多分)。山口刑法は総論と各論を同時に扱い、(ほとんどは)教授自身の理論的立場を離れ、刑法を学ぶにあたって最低限の知識が平易な記述でまとめられていました。

結局、その山口刑法の悪くないイメージが残っていたこと、行政法もざっと復習する必要を感じていたこと、そして書店(大学の生協)で大量に陳列されていたこともあって、この『読本』も思わず購入してしまったのでした(定価2800円+税)。

立ち読み&ぱらぱら読みの段階ですが、最初に気付いたのは以下の点です。
・まず、この本もいわゆる総論と救済法を一冊で扱っています。他方、ページ数は全体で400ページ程度なので、必然的に詳細な学説の紹介や説明は省かれています。
・簡単な設問やコラムがあったり、重要な条文や判例が本文の中で引用・紹介されるなど、読みやすい構成になっています。

内容については最後まで目を通すまでコメントを控えますが(読破したら追記する予定)、さしあたって行政法の初学者が基本的知識を獲得する(実際、芝池先生もそのような読者を想定している旨はしがきで述べておられます)、一通り学習した者(自分は一応こちら)がその記憶を呼び覚ます、といった目的には適しているのではないでしょうか。

確かに、この本では各種試験に必要な知識量には到底達しない(はずです。)個々の論点や制度理解のために、信用のある他の基本書を読み込むことは必要不可欠でしょう。しかし、法律学を学ぶ際には、特にその最初と一定の(個別の)知識を得た段階で、当該科目の全体像を鳥瞰的な視点で把握することは、とても有効なことだと個人的には思います。山口刑法と並んで、スピード感を持って読み進められる(はずの)本書はそうした意味で意義あるものになるのではないでしょうか。

私事ですが、明日からの帰省で藤田広美『講義民事訴訟』と合わせて読破してしまいたいと思います。
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コメント
この記事へのコメント
初コメ
かとぅくん。
つぼかわです。

ブログ始めたんですね。
てかめっちゃ勉強してるんじゃ!!!
最近、自分のアホさ加減に嫌気がさしてますw
もうこれからこのブログ見て
勉強方法とかパクリます( ^ω^)ハァハァ

こんな私ですが、今後ともよろしくですv-39
2009/03/15(Sun) 06:32 | URL | きょん☆ | 【編集
Re:きょん
うぉ、いきなり正体がばれた(笑)
気付いたら愚痴ばかりになってそうで果たして参考になるか分からないけど、ここが情報収集の手助けに少しでもなれば幸いです♪
よろしくぅ!!
2009/03/17(Tue) 20:23 | URL | dobamuti | 【編集
いつも楽しくブログ読ませていただいてます。

私事で恐縮なのですが、今度ロー入試対策に、芝池先生の読本を読んでみようかと考えています。そこで、dobamutiさんのご感想(+アドバイスなんかも)お聞かせいただければな~と思いましてコメントさせていただきました。

2009/06/04(Thu) 22:37 | URL | みかん@ロー受験生で適性にあたふた | 【編集
Re: タイトルなし
はじめまして、みかんさん。
拙い内容のブログですが、読んでいただけてうれしいです。

さて、ご相談の件ですが、以下の文章は、アドバイスできるほど本人も行政法が得意ではないこと、実はまだ読本を読破できていないことを踏まえたうえで参考にしてください。

ブログの本文でも書いたと思いますが、この本はあくまで入門書としての性格が強く、ローの入試に必要な情報量があるとは言えないので、結局は芝池先生の「総論講義」「救済法講義」や他の先生の基本書、もしくは予備校のいわゆるシケタイ本をメインにした勉強をせざるを得ないでしょう。なので、授業や独学で行政法の基本的知識が頭に入っているのであれば、あえてこの本を読まなくても、そういった基本書等で理解を深めていくほうが賢明だと思います。

ただ、一応勉強したけどすっかり忘れてしまったとか、なんとなく行政法はイメージしづらくて苦手、という場合は、いきなり基本書などで解釈論を理解しようとするのはなかなか大変です。(基本事項を)「覚える、思い出す」作業と(論点、解釈などを)「理解する」作業を同時にやることになりますから。それより、いったん、行政法なら行政法の全体像、基本的な定義、条文、判例をざっと押えて、「これからこういうことを深く勉強すればいいんだな」という見取り図のようなものを持ってから、そういう本格的な解釈論にアタックするほうが、理解も進むしかえって効率的だと思います。

そういう使い方をするのであれば、総論・救済法がセットになっていて、「読本」とあるように法律書としてはある程度読みやすくなっているこの本の価値は最大限発揮されると思います。



…せっかくのご質問なのに適切な回答ができたか甚だ自信がありません(汗)。やはり最終的にはみかんさんご自身が店頭なり図書館なりで内容を確認してから読むかどうか決めることをおススメします。
2009/06/05(Fri) 01:57 | URL | dobamuti | 【編集
お忙しい中、丁寧なコメントありがとうございました!とても参考になりました。

救済法に関しては、昨年度講義を受講していた関係で、ある程度の理解があるのですが、総論について、あまり自信がないのでいきなり塩野先生や宇賀先生の教科書を読んで大丈夫だろうか、と迷っていたところでした。

また読了した際には、感想お聞かせいただけると幸いです。
2009/06/05(Fri) 08:53 | URL | みかん | 【編集
Re: タイトルなし
少しでもお役に立てたのなら幸いです。こちらとしても改めて読了を目指そうという気分になれました。ありがとうございます。

適性前とのことですが、自分は失敗して足きりにあわないかヒヤヒヤした経験があるので(笑)こちらも頑張ってくださいね!
2009/06/05(Fri) 10:01 | URL | dobamuti | 【編集
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